うつ病を患った私が実感した家族ができるサポートとその大切さとは?

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私がうつ病と診断され、実家に戻り休養と治療を始めたのは、今から15年以上前のことでした。

当時、食事をとることもできず、まったく動けない状態になった私の看病や身の回りの世話を、両親はじめ家族全員でしてくれたんですよね。

 

 

その後徐々に回復し、1ヶ月くらいで食欲が出てきて、3ヶ月もすると起き上がったり、いろいろな事ができるようになっていきました。

結果的には半年ほどで仕事にも復帰することができたので、最初のどん底の状態から考えるとものすごく順調に回復したと思うのですが、これは家族のサポートなしにはできなかったと今は強く感じています。

 

 

そんなわけですが、うつ病患者さんを家族がサポートする時、何ができるのか、どう対応したら良いのか気になりませんか?

 

 

そこで今回は、うつ病患者さんへの家族ができるサポートと、私が実感したその大切さをお伝えします。

うつ病にかかった私に家族がしてくれた事とは

先ほどの通り、私はうつ病治療中家族のサポートを受け、自分の感覚ではかなり早く回復できたと思っています。

 

 

どん底状態の私の姿を見た両親は、かなりショックを受けながらも、何をしてでも助けたい!と思ったはずです。

 

 

その気持ちに応えるように回復できたわけですが、具体的には次のようなサポートをしてくれました。

 

 

原因を突き詰めて聞かない

家族や大切な人がうつ病にかかると、何が原因だろう?と思ってしまいますよね。

追求したりせず、本人が話したいなら聞くというように、付かず離れずの距離感がよいようです

 

 

私の場合も、もちろん家族は心配ですので、理由を聞いてきました。

でも、話す気はあったのですが、うまく説明できず、理解してもらう努力もできなかったんです。

結果家族は、まあいいか、家でゆっくり治せばいいし!という具合に、それ以上追求はしませんでした。

 

 

安心して休める環境を作る

疲れ過ぎた心を癒すには、患者さんが安心できる人や場所・環境が必要です

大抵の場合、家族・家庭は安らぎであり、癒しですので、そういった環境で治療することはすごく効果があると思います。

 

 

私の場合は、私がかつて実家にいた頃使っていた懐かしい部屋を準備してくれていました。

私が好きなアロマや植物を置き、過ごしやすい部屋作りをしてくれて、とても心が休まったのです。

 

 

日常生活ができるようサポートする

うつ病の治療中は、体を動かせない事や不眠等によってきちんとした生活ができなくなりますので、身の回りの世話などのサポートも大事です

少し回復してきたら、規則正しく生活するサポートも必要ですが、こういったサポートは家族だからこそできる、とても大事な回復への足がかりになるものだと思います。

 

 

私が実家に帰ってすぐの頃は、動けない状態だったので家族のサポートは本当にありがたかったです。

食事の世話はもちろん、薬を飲ませたり、一人で過ごさせてくれたり、また、ただ居るだけでいいからと団欒の場に呼んでみたり、いろいろなサポートをしてくれました。

 

 

受診に付き添う

診察を受ける際、医師に家庭での様子を伝えたり、うつ病やサポートの仕方について分からない事を聞いたりできるので、受診に付き添うのはよい事です

 

 

私も、うまく医師に状態を伝えられない時期がありましたので、付き添ってもらうことは必要でしたし心強かったです。

回復してからの受診は一人で行けましたが、それまではなくてはならないサポートでした。

 

 

   

サポートするときに注意することは?

うつ病患者さんに対して、してはいけないとよく言われるのが、励ます・焦らせる・批判する・強制する・決断をさせる、といった心にプレッシャーをかけるような言動ですよね

これらは、今まで我慢して、自責を重ねてきた患者さんに更にプレッシャーをかけることになるので、回復を遅くしてしまいます。

 

 

逆に、ご家族があまりに気を遣い、同調し過ぎるのもよくないようです

「私が治らないから迷惑をかけている」といったような心の負担を増やしてしまうからです。

 

 

それに、あまりにも過保護にし、気を遣い過ぎると、サポートするご家族も疲れてしまいます

サポートが必要とはいえ、共倒れにならないよう、少し距離を置きながら接することも必要です。

 

 

うつ病は、焦らずじっくり治療することが大事ですので、ご家族がゆったり構え、変に特別扱いせず、できるだけ罹患前と変わらない態度で接することも、回復を促す一助になるのだと思います。

 

 

家族のサポートで回復に近づけることができる

正直にいうと、私は家族とそんなに仲良くはなく、悩みを相談する事は考えられませんでした。

うつ病で動けなくなってからも、家族のサポートを受けたいとは思っていませんでした。

 

 

ですが、もうこの先の人生はないのかもと思った時に、自然と姉と話したくなったんですよね。

それがきっかけで、当時実家から約500km離れた場所に住んでいた私のところへ、両親が夜通し運転して飛んできたんです。

 

 

大事な家族のためにできることをしようと行動した、そんな両親の気持ちに、今更ですが全幅の信頼を置き、治療する!と心に決めたことが回復への第一歩でした。

家族のサポートがなくては回復しなかったと思うと、今は感謝しかありません。

 

 

うつ病患者さんが信頼できる存在であるご家族等が、うつ病について理解し、気持ちを分かり、安らげる場所作りをしてあげることが、できるだけ早く回復するためのサポートとなるのだ実感しています。

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