こんにちは、タツヤ(@xxodatatsuyaxx)です。
前々回、反転授業のメリット・デメリットは何?卒論を書いたぼくが教えますという記事を書いたのですが、応用のための授業時間が増えるといったメリットがあるとのことでした。
もちろんこれは、英語だけでなく国英数社理の5教科それぞれにそれぞれの効果があります。
そのため、反転授業の目的は、5教科それぞれに設定されるべきだと言われているくらいです。
それはさておき、ぼくは外国語大学出身ということもあり、反転授業が英語に効果的かについて考えてみたいと思います。
目次
反転授業が英語に効果的か考える前に日本における英語教育の現状
反転授業が英語に効果的かそうでないか考えるわけですから、当然その英語教育の現状がどうなのかという前提も大事になってきます。
そこでこちらでは、一般的に言われている現状だけでなく、実際の経験から現状を考えてみます。
リーディング・リスニングなどのインプット重視
よく言われていることではありますが、日本における英語教育はリーディング・リスニングのインプット重視だと言われています。
これは、ぼくの経験からもそうです。
ぼくは、外国語大学で英語を勉強していたわけですが、7割かそれ以上はインプットでした。
インプットが良い悪いという議論はさておいて、そういった現状があるということは考慮しなければいけません。
受験があるからこそ、インプット重視になるのではないか?
先ほどの通り、インプットが良い悪いはさておいて、そもそも受験があるからこそインプット重視になるのではないかということです。
少なくとも、小中高生にとってはそうでしょうし、大学生やそれこそ社会人にとってもそういうところがありますが、TOEICがあるからです。
個人的に、インプット自体は良いかと思っています。
といいますか、インプットがなければ、アウトプットするものがありません。
ただ、悪い意味でインプットを重視しすぎているように思います。
例えば、ぼくはTOEIC925ありますし、そこそこ話せます。
ただ、大学受験の文法しかりやけに難しいなと思っていて、むしろ必要のないことばかりだなと思っていました。
そういった必要のない文法を勉強するくらいであれば、アウトプットに時間を割くべきだとは思っているんですよね。
反転授業が英語に効果的だと考える理由
先ほどの通り、反転授業のメリット・デメリットは何?卒論を書いたぼくが教えますという記事では、反転授業は応用のための授業時間を増やすことができるということでした。
応用のための授業時間を増やすことができるということですが、英語であればリーディング・リスニングの応用であったり、それこそアウトプットがそれに該当します。
このように、授業前に動画を視聴し課題を提出し、グループワークをするのが反転授業の基本ですが、あくまでも基本です。
つまり、動画でなく他の媒体でもいいですし、グループワークをしなくてもいいわけです。
それはさておき、これまでのレクチャー形式の授業が動画に取って代わるわけですから、当然先生と生徒が顔を合わせる授業の時間ができます。
そして、この先生と生徒が顔を合わせる授業の時間で、リーディング・リスニングの応用をするもよし、スピーキング・ライティングといったアウトプットに時間を割くのもよしです。
つまり、反転授業が英語に効果的だと考える理由としては、リーディング・リスニングの応用に時間を割けるからです。
また、スピーキングやライティングといったアウトプットに時間を割けるからでもあります。
これは、ものすごく大きなメリットではないでしょうか?
少なくとも、これまでのレクチャー形式の授業では不可能でしたし、これからもできるようには思いません。
また、もう一つ大きな議論としては、これまでのレクチャー形式の授業が、英語に必要かどうかです。
実はと言うほどでもないのですが、教科書や参考書があれば、英語は理解するのが比較的簡単です。
数学や理科といった理解するのが難しい教科とは違い、理解するのは簡単なんです。
これはつまり、授業の時間をレクチャー形式の授業に割く必要があまりないことを意味します。
授業が必要ないとか、先生が必要ないとかそういうことではなく、レクチャー形式の授業を動画に任せて、応用的なことやアウトプットに時間を割けばいいのではないかということです。
どうしても納得がいかない方がいらっしゃるかと思いますが、そんな方には「ワンクエスチョン」です。
反転授業という本を出版されたアーロン・サムズとジョナサン・バーグマンによれば、反転授業の目的は「ワンクエスチョン」に集約されるとのことです。
ワンクエスチョンは、簡単に言えば、先生はどうやって授業の時間を最大効率化できるかという問いです。
つまり、レクチャー形式の授業は、授業の時間を最大効率化できているのかいないのか?というわけですね。
もし、この問いにイエスと答えられるのであればそれはそれでいいのですが、そうでなければ問題です。
つまり、これまでのレクチャー形式の授業ではいけないということです。
そこで、反転授業です。
動画でなくとも他の媒体でもいいのですが、動画なりなんなりで勉強させるわけですね。
すると、先ほどの通り応用やアウトプットに時間を割くことができますし、授業の時間を最大効率化しています。
そういう理由もあって、反転授業は英語に効果的だと考えているんですよね。
まとめ
今回は、反転授業は英語に効果的?卒論を書いたぼくが考えましたということでしたが、ポイントは1つ。
・授業前に視聴する動画(他の媒体でも可)が、レクチャー形式の授業に取って代わるので、インプットの応用やアウトプットに時間を割くことができる
これまでのレクチャー形式の授業では、インプットの応用やアウトプットに時間を割くことは不可能でした。
そしてそれは、これからもそうだと思います。
ただ、反転授業の可能性としては、動画や他の媒体がレクチャー形式の授業に取って代わることによって、先生と生徒が顔を合わせる時間が増えることです。
そして、その時間をインプットの応用やアウトプットに割くことこそが、まさに授業の時間を最大効率化することだと思うんですよね。
参考になれば幸いです。
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