最近、一言に「うつ病」と言っても様々なうつ病が増えてきました。
特に最近騒がれている「新型うつ病」。症状の所為かよく世間体では「それはただの甘えだ!」と言う批判の声も少なくはありません。
なので、今回はその新型うつ病の症例と私の体験談から、新型うつ病が果たして本当に甘えなのかどうか考えてみました。
うつ病と新型うつ病の違い
まず新型うつ病とは一体なんなのか?本来現在精神医学にあるうつ病とこの新型うつ病には大きな違いがあります。
本来のうつ病は精神的(主に精神症状と言われます)には、抑うつ状態や興味や感情の消失、思考力、集中力や意欲の低下、「〇んだ方がマシだ」と考える希死念慮、罪業妄想が大きな特徴で、身体的には過眠症や不眠症などの睡眠異常、食欲低下、疲労や倦怠感から、ホルモンバランスの乱れ、頭痛などがはっきり見られます。
ですが、新型うつ病は精神症状は見られますが、身体的な症状が一切みられないのです。
それに加え、今の最新医学でも判断基準があやふやなので、精神科医側も判断が難しいと言います。これが俗に世間では「甘え」と言われる原因なのです。
では新型うつとは?
新型うつ病は主に気分障害に異常をきたすもので、主な症状はこのようなものです。
・他人のちょっとした一言で傷つく
・特に何もないのに泣きたくなる
・好きな事には取り組めるのに仕事や学業に取り組むとなると一切のやる気がなくなる。
・感情の起伏が激しくなる
・自分ではなく他人を責めてしまう
これらが主な症状なので、よく気分障害という一言で片付けられる事も多いです。
他にも投薬治療などをしても効果がないのも特徴なので、下手をすると最悪自〇をしてしまうというケースも昨今増えています。
しかし新型うつ病とは甘えではない!
しかし私は新型うつ病は甘えではないと思います。確かにうつ病とは、精神的にも身体的にも辛いもので、私もうつ病ではありませんが、躁うつ病で、躁と鬱の落差が酷く、ただでさえ気分が落ち込むのが更に重荷がかかって、それだけでも憂鬱になります。
でも、これは「1つの症状」なのであって、他にも症状はあります。
そこから鑑みると新型うつ病の「他人のちょっとした一言で傷つく」なのも、精神的にも負担がきますし、気分が落ち込むという症状は立派なうつ病だと考えています。
認知度や人の固定観念の所為で「新型うつ病は甘えだ!」と言われると思いますが、その新型うつ病も、本来のうつ病と同じで元来は同じく気分障害なのですから、あまり気に病まず、まずは周りの人の他にもカウンセラーに相談してみましょう!
もう10年も前にはうつ病さえ「甘えだ」と言われてきたのですから、要は時代による固定観念が「甘え」だと決めつけているに過ぎません。
ですから悩まずに一歩踏み出してみませんか?