みなさんは、洗濯ラベルって耳にしたことがありますか?名前でなんとなく分かるかもしれませんが・・そう、その名の通り「洗濯のためのラベル」です。
服や帽子、ストール、ハンカチなど布製品を購入した時に必ずついているのがこの洗濯ラベル。服の裏についていても、見ないことがほとんだったりしますよね。人によっては、購入後に切って捨ててしまう人もいます・・
しかし、洗濯の可否や洗いの温度、ドライクリーニングの種類など、製品を長持ちさせるために大切な取り扱い情報があの小さなラベル1枚にぎっしりと詰まっているのです。
ぜひ洗濯ラベルをマスターして、お気に入りの服を長持ちさせましょう!
洗濯ラベルの記号
洗濯ラベルを見てみると、いろんな記号が記載してあると思います。これこそが服のお手入れに必要な大切な情報なのです。
この記号、実は記載する順番が決まっていて、左から「洗濯の方法→漂白の可否→タンブル乾燥の可否→自然乾燥方法→アイロンの強さ→ドライクリーニングの方法→ウェットクリーニングの方法」と7つ並んでいます。
さらに個々の記号の中でも3つ~8つほどの方法があり、服の素材に合わせた記号を用いて洗濯ラベルが作成されます。
一番重要!洗濯表示に沿った服の洗い方
まず一番最初に確認したいのは、洗いの方法!そもそも洗える商品なのか、そうでないのかも需要ですし、洗う温度も、製品に使用されている素材に合わせて決めてあるのです。
洗濯記号のなかに、30とか40といった数字がありますよね?あれ実は30℃40℃のことで、洗うときに使用する水の適温を示しているのです。
冷水で洗うと汚れが落ちなかったり、逆に高温で洗いすぎると繊維が壊れて服のヨレや色落ちの原因になります。
素材は主に2種に分かれていて、綿・ポリエステルなどの一般素材か、絹・ウールなどといった繊細な素材です。綿・ポリエステルは基本的にどんな温度でどの洗剤で洗ってもすぐに服がダメになってしまうことはないですが、長く使うためには、上記でお伝えした洗濯表示に沿った洗い方がオススメです。
絹・ウールは、ものにもよりますが、基本的には洗えないことが多いです。表示を確認せず洗ってしまうと、縮んだり繊維がほつれたり・・悲しいことに、お手入れを間違えると1回着ただけで終わりということもあります。
乾燥方法とアイロン、ドライクリーニングをマスターしよう
さて、洗い方が分かったところで、乾燥方法を見ていきましょう。四角いボックスの中に縦線・横線・斜め線が見えるのが、乾燥に関する表示です。
実はこの乾燥方法の記号は8つもあるのですが・・皆さんがもっともよく見ると思われる一般的な記号は、ボックス内の縦線に斜め線がかかっているものだと思います。
これは「日影で吊干し」という意味です。天気が良いと、ついつい日の下に干したくなりますが、日光の下で干すと、照射時間によっては色があせたり変色の原因となります。特に薄手のTシャツなんかは色が変わりやすく、お気に入りの服が台無しになってしまいます・・。
アイロンに関しても実は強さが記載してありますが、個人的には確認せず感覚でアイロンがけすることが多いです(笑)アイロンは、マークの中にあるポチ点の数が多いほど強い強さでかけられるので、読み方的にはカンタンですね。
なんでもアイロンをかけたくなりますが、アイロンがけ禁止のものには絶対にかけないことをオススメします。
服というのは様々な生地試験を経て作られているので、禁止になっているということは試験でなにかしら不具合があったということです。
アイロンに限らず洗濯やドライクリーニングに関しても、禁止品に実施すると、よれたり破れたり変色したりなど、様々な理由で服がダメになってしまいます。
さて、最後にドライクリーニングの記号は、最後から2番目にある、サークルの中にPやFといった記載のある記号です。このPやFの意味をご存知ですか?これは、石油系かパークロロエチレンによるドライクリーニングかを示します。
パークロ溶剤の方が強く、弱い素材を間違ってこちらでドライクリーニングしてしまうと服がボロボロになってしまいます・・。PかFかをしっかりチェックしてお手入れをしましょう。
まとめ
ざっと洗濯表示の見方とお手入れの方法をお教えしましたが、いかがでしたでしょうか。いままで全然気にしていなかったかもしれないラベルですが、次回の洗濯からチェックしてみてください。思わぬ発見があるかもしれません。
ラベルに沿ってきちんとお手入れすればお気に入りの服を長く着ることができますので、これを機にぜひ服のお手入れに気を使ってみてください!