最近では、本を読むといってもiPadやKindleを使って電子本を利用する人の方が多いですよね。電子機器1個あれば、重い本を何冊も持ち歩く必要なく、気分に合わせてどんな種類の本だって読むことができます。本をめくる必要もないので、混み合う電車内でも便利ですよね。
子供の頃はよく図書館へ行っていた人でも、大学生や社会人になるとだんだん忙しくなり、図書館を訪れる機会も時間も減ってしまいます。
しかしデジタルが進む中でも、本の紙の手触りやページをめくっていく感じが好きなアナログ派だってまだまだ多いのです。私もそのうちの一人です。
図書館や本屋さんに行くと、ジャンルごとに分けられたコーナーを歩き回り、これってどんな本だろう、こんな面白い本あるんだなんて思いながらついつい長居してしまいます。
最近の図書館は空間づくりを工夫しているところも多く、非常に過ごしやすいです。そこで今回は、大人でもぜひ行きたい都内のオススメ図書館３選をご紹介したいと思います。
１．江東区の深川図書館
深川図書館は、まるで森の中にひっそりと建つ洋館のような外観の図書館です。清澄庭園の近くにあり、地元の人々や近隣の学生の勉強場所としても親しまれています。
広くはないですが、読み物から趣味の本、勉強本などバラエティあふれる約２０万点の本が２階分にぎっしりと詰まっています。１階は子供の本や新聞・雑誌などの読みものが揃っていて、それ以外の書物は２階にあります。
この２階にあがる階段も、まるで洋館の螺旋階段のようで雰囲気があります。
深川といえば東京の下町とよばれ、歴史も深いです。「郷土資料室」では、江戸時代を含む下町の歴史に関する貴重な資料を閲覧することができます。
江戸期の浮世絵や江戸切子など江戸文化に関する出版物もあり、大人でも・・いえ、大人だからこそワクワクするような、深川ならでの資料がたくさん揃っています。
また同じ敷地内にある清澄庭園は観光としても有名で、静けさのなか四季折々の景色を楽しむことができます。また、清澄周辺はユーモアなコーヒーショップが集うエリアとしても最近有名なので、図書館ついでに立ち寄ってみるのも良いですね。
２．台東区の中央図書館
台東区といえば観光地の浅草が有名ですね。いつ訪れても外国人などの観光客であふれています。しかしそんな浅草でも、図書館を訪れる観光客は稀です。
浅草も歴史が深い下町の地域の1つで、中央図書館の資料室では本屋さんや観光案内で手に入るよりももっと詳しい地元情報を得ることができます。各種統計書類や辞典などの調査専門資料も取り揃えているので、調べごとをするのにも役立ちます。
調査用の資料が豊富に揃っているので、いろんな調査や情報に関する問い合わせにも丁寧に答えてくれます。約３８万点の資料を所蔵していて、台東区立図書館で一番多い所蔵数といわれています。
浅草出身の小説家である池波正太郎の記念文庫・郷土資料調査室も併設されているので、ファンの人たちにはたまらない場所です。
子供用の本も充実しているので、お子さんがいる人でも行きやすいです。
３．千代田区の日比谷図書文化館
千代田区の日比谷公園内の緑に囲まれたこの図書館は、霞ヶ関駅や内幸町駅から歩いて５分もかからないところにあり、アクセスが良いのにとても静かなエリアです。
場所柄か子供より学生や大人の訪問客の方が多く、落ち着いた雰囲気があります。２０１１年に旧・都立日比谷図書館と千代田区立四番町歴史民俗資料館の機能が統合されリニューアルオープンしました。
旧・都立日比谷図書館の図書サービスを継承しつつ、郷土「千代田」の歴史と文化を学ぶ場を提供することを目的としており、図書エリアを始めとし講座やシンポジウム、その他さまざまな情報交流の場を提供しています。入場無料のミュージアムには常設展示と特別展示があり、必見です。
また施設内には、東京をテーマにした文具や本を販売するショップと、カフェのプロントが併設されています。カフェでは無線LANが使用できるので、資料をまとめる時やインターネットでの調べ物が必要な時も困りません。
地下１階には食事のできる「ライブラリーダイニング」もあるので、おなかが空いても安心！１日中調べ物や読み物に没頭できます。図書館は平日なら夜１０時まで開館しているので、仕事帰りにもフラっと立ち寄れます。
まとめ
大人になると図書館に行く機会って減りますよね。カフェだとザワザワしているし本屋さんだと座るところがないし・・。カフェ併設の図書館であれば、温かいコーヒーに癒されながら、本に囲まれて静かな環境で読み物や仕事ができるのでオススメですよ。この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
