ひとことに「インド」といえど、日本の約8倍もの国土があるこの国では、州ごとに異なる言語や食事があったり、まるで1つの国に色んな国があるようです。
北から南まで広いインドですが、インドに初めて旅行するほとんどの人が、首都デリーを中心とした北インドを訪れるのではないでしょうか。
特に、首都デリーとその右下のアグラ、左下のジャイプルの3都市は、ツアーやガイドブックで最もポピュラーな観光都市で、「ゴールデントライアングル」と呼ばれています。
アグラといえば世界遺産にも登録されているタージ・マハルがあります。もう一つの都市ジャイプルでの観光名所といえば、ハワマハル(風の宮殿)やアンベール城です。
ジャイプルは1日でだいたい全ての観光名所をまわれてしまうので、2日~3日の滞在を予定している人は、ちょっと暇してしまうかもしれません。
ということで今回は、3日だけじゃ足りない!と思えるような、ジャイプルでオススメなローカル観光エリア3選をお教えしたいと思います。
旧市街でショッピングとローカルフードを満喫!
「ピンクシティ」という別名のとおり、旧市街は赤茶っぽいピンクに染まった建物が一帯に広がります。
「風の宮殿」といえば、ガイドブックにのっているジャイプル一番の観光名所でもあり、そのまわりにはお土産品店がズラリと並んでいます。しかし、観光エリアだからか値段は高めで、普段使いには難しそうな刺繍バッグや現地服ばかりが目立ちます。
もう少しお土産っぽいものや、普段にも使えそうなインドっぽいものが欲しい人は、風の宮殿向かって左手に広がる「ジョハリ・バザール」や、その通りの突き当りを右に曲がった「バプ・バザール」などがオススメです。
アクセサリーやデザインノート、置物やキーホルダーなどが安くで手に入ります。このあたりでは、靴やTシャツなどの日用品もかなり安いので、旅の途中に買い足しが必要な人にもオススメです。
このバザール通りには、ストリートフードも数多く並びます。定番のパニプリ(ボール状のスナック)、ダルクルチャ(豆カレーとフワフワパン)、ラッシー、サトウキビジュースなどなど、100ルピーあればお腹いっぱい楽しめます。
そしてローカルフード好きに何より外せないのが、ジョハリバザールにある「LMB」です。まだジャイプルをマハラジャが統治していたころから続く、歴史あるレストラン&スイーツショップです。
レストランはベジタリアンメニューのみですが、片手ではとても持てないほど大きいターリーを食べることができます。ラジャスタン名物のダルバティを食べられる、数少ない場所の1つでもあります。
スイーツショップの方でも、ラジャスタン名物の「ゲワ」やインド特融の甘~いスイーツの数々を楽しめます。せっかくジャイプルに来たのだからご当地名物を食べたい!という方にぜひオススメの場所です。
染め物とブロックプリントの中心「サンガネール」
ジャイプルといえば、ピンクシティと呼ばれるほか宝石や染め物の街として有名で、年中各国からバイヤーが集まります。
美しい宝石ももちろんですが、かわいい木彫りのブロックやそのブロックでプリントされた布などを買って帰りたい人もいますよね。そんな方にオススメのエリアが、サンガネールです。
サンガネールは、ジャイプル空港から5~10分程車で走ったところにあります。エリアの入り口には、建物を埋め尽くすほどのブロックプリント布に溢れたお店があります。布好きにはたまらない場所です♪さすが産地とだけあって、1メートルあたり約130ルピーからと安くで手に入ります。
またエリアにはブロック彫りを家業とするお店もたくさん並び、1つ30ルピーからという格安な値段でブロックスタンプが購入できます。時間がある人は、好きなデザインに掘ってもらうことも可能です。
入口から更に先のサンガネール「ビレッジ」と呼ばれるエリアに行くと、そこでは広い敷地一杯に広がった染め布が広げられています。実際に染めているところも圧巻です。
サンガネールエリアでは、上記の他にも、ブルーポッタリーやレターセットなどの紙製品も有名なので、時間がある人はぜひ色々まわってみてくださいね。
ラジェスタンを体験できるテーマパーク「チョキダニ」
旧市街を北とすると、サンガネールはその下、そしてチョキダニはその更に下のエリアに位置します。旧市街からは約1時間かかりますが、空港からは20分程です。
チョキダニは、ラジェスタンの文化や食事を楽しめるミニテーマパークで、2時間程あれば全て回れます。気を付けたいのは、夜限定でしか開いていないということです。夕方5時~夜11時しか営業していません。
手相を見てくれたりヘナデザインをしてくれたり、パペットショーやラジェスタンダンスを見れたり、ラクダに乗れたり・・といろいろ楽しめます。
チョキダニでは、食事のコースによって入場料が異なります。ローカルスタイルでの食事を楽しみたい人は、一番安い入場料となります。逆に、ジャイプルでしか食べられない食事をめいいっぱい楽しみたい人は、ブッフェ形式の一番高い入場料で入場することになります。
郊外および屋外のため3月~5月は蚊が多く、この時期に行く人は蚊対策を忘れないようにしてください!
まとめ
ジャイプルのローカルエリア3選をご紹介しましたが、いかがでしたか?ジャイプルはこれといった観光地が少ないですが、ニッチなローカルエリアがまだまだたくさんあるので、ぜひガイドブックには載っていないローカルエリアの探索を楽しんでみてください!