こんにちは、タツヤ(@xxodatatsuyaxx)です。
最近は、DeNAの事業の一部であるWELQはじめ、すごい騒動になっていますよね。
ぼくは、普段からアンテナ張ってニュースを見るようにしていますが、他人事ながらここまでの騒動になるとは思ってもいませんでした。
振り返れば、今から1か月と2週間前の10月22日のことだったのですが、SEO専門家の辻さんの以下の一言がきっかけでした。
[死にたい]検索1位のDeNAのWelq。色々ダメな所だけどこれは最悪だ。
「死にたいと思う人は承認欲求が強い」→「自己承認力を高めるには自己分析が有効」→オススメしたいのが転職サイトなどで無料で使える「キャリア診断テスト」→アフィリンク!
死のうとしてる人から搾り取るなよ……
単に、SEOを強くして情報提供するだけなら問題はなかったはずです。
ただ、「死にたい」という一歩間違えば・・・がありえるところにきて、よくわからない根拠を提示しながら、さらにお金を儲けようとするモラルのなさがことの発端でした。
このあたりから、WELQの雲行きが怪しくなってきたように思います。
そして、いろいろあり(それはもういろいろありました笑)、今現在は閉鎖になっているというわけですね。
ブロガーやアフィリエイターと言われる方の中には、「WELQのSEOのやり方が汚い!」とおっしゃる方がいますが、果たしてどうなんでしょうか?
今回は、WELQがどんなSEOをしていたかはじめ、今後のSEOやインターネットの在るべき姿について、ぼくの考え方をご紹介していきます。
WELQのSEOは、それはもうガチガチでグーグルを席巻していた
「またWELQか・・・」
これは、ぼくが人には言えない悩みについて検索していた時の感想です笑
そう。医療・健康・美容の何かしらの情報を検索していれば、ほぼ必ず検索結果に出てくるのがWELQでした。
つまり、それほどまでにSEOが強かったということです。
先ほどの通り、単にSEOが強いだけなら良かったんですね。
DeNAの記者会見では、SEOを強くすること自体は悪いことではないという趣旨をおっしゃっていましたが、たしかに情報提供という価値を提供するという意味ではその通りなんですよね。
また、記者会見では具体的なSEOの手法についても言及されていました。
以下が、言及されていた手法になります。
- 内部リンクを強化する
- 文字数を増やす
1の内部リンクを強化するというのは、正直あまりよくわかっていません。
ただ、いわゆるブラックSEOのことではないかと思います。
SEOにとっては、リンクが大切だというのは周知の事実ですが、本来は自然に獲得するリンクが良いわけです。
例えば、Aさんがこちらのブログを「良いね!」と認めれば、Aさんは「このブログが良いよ!」ってなかんじで、リンクを張るということをするかもしれません。
リンクを張る側があれば、張られる側があるわけですが、張られる側としては、張る側から「リンクジュース」という評価をもらえるわけですね。
そして、このリンクジュースがSEOにとって良いわけです。
この自然にリンクを獲得していくブログの運営を「ホワイトハットSEO」なんていったりします。
さあ、ホワイトハットSEOに対するのが「ブラックハットSEO」。
法律違反とかそんなことではなく、*自作自演で自分が所有するサイトにリンクを張り合うわけですね。
ちなみに、グーグルは推奨していません。
*グーグルの中の人であるマットカッツ氏によれば、片手で数えられる程度で、なおかつブログ同士の関連性が高いものであればOKとのことです。
Aサイト⇔Bサイト
2の文字数を増やすですが、こちらも業界では有名です。
つまり、文字数が少ないブログより、文字数が多い方がグーグルからの評価が高いってやつですね。
一般的にもそうですし、ぼくが書いていてもそうなのですが、通常1,000~2,000文字で多い時で3,000文字~4,000字です。
5,000も6,000も書いていると、だんだん気が狂いそうになってきます笑
ただ、どうやら、welqでは8,000文字とのマニュアルがあったとのことですね。
これからのブログ運営の有るべき姿
WELQの騒動ですが、先ほどの通りここまで大きい騒動になるとは1ミリも思っていませんでした。
おそらく、多くの方にとってもそうだったはず。
これまではグレーゾーンだったキュレーションサイト運営ですが、ついにメスを入れられたということだと思っています。
同時に、会社だけではなくぼくをはじめとする個人にもメスが入っていくということでしょう。
まあ、ぼくの場合はどうぞ入れてください!ってかんじなわけですが、簡単に言えば誠実に運営しましょうよということですね。
テキストをコピー&ペーストしてリライトしないみたいなね。
また、ビジネスとはなんぞや?という根本も問われているように思います。
つまり、SEOって本当は不毛なんですよね。
WELQの記者会見で、SEOを重視しているという趣旨の発言がありましたが(ぼくも重視していないわけではありません)、これって結局誰得?なんですね。
それもそのはず、文字数が多い=読者のためではありません。
ただ、グーグルの評価がそうだからということで、仕方なく文字数を増やしているのが現状でしょう。
まさに誰得ですよね。
ビジネスの根本って価値提供であり人を幸せにすることだったはずです。
SEOが人を幸せにするのか?
またリライトなりなんなりは、人を幸せにするのか?
こういった根本が問われているかと思いますね。
まとめ
読者もそうでしょうが、誰よりも残念に感じていたのはDeNAの南場会長だったように思いました。
南場さんの夫さんがガンだったらしく、自身で医療情報を検索するほどだったそうです。
しかし、ネットの情報が正確ではないと、論文やプロの医者から情報を仕入れていたそうですね。
ただ、CEOの守安氏や会長の南場さんはさすがの記者会見でした。
記者会見って、うやむやな記者会見って多いように思うのですが、正々堂々間違っていたところは間違っていたとおっしゃっていましたね。
DeNAのように大きい企業ですと、コントロールが効かなくなるのもわかるので、末端では何が起こっていたのかわからなかったのは本当だったように思いました。
そんな意味では、守安氏および南場さんはかっこいい!の一言でした。
一方で、SEOおよびそもそもビジネスとは何だったのかという根本が、今まで以上に問われてきているように思います。
これをきっかけに、いろんなことが変わっていくでしょうね。