大事なわが子がうつ病を患ってしまった。
そんな状況に直面してしまったあなた。
本当にツラい思いをしていますよね。
治療がうまく進まずに、息子さんが暴言を吐いたり、ものを投げつけたりと暴れだしたら疲弊は想像を絶することになるでしょう。
大事な息子のことですから、全てを我慢して嵐が過ぎ去るのを待っているかもしれません。
でも、それではあなたが潰れてしまいます。
今回は、大事な子供がうつ病になり、しかも、暴れだしてしまった時に知っておいて欲しいことと対処法をご紹介しようと思います。
目次
暴れてしまう理由
うつ病を患ってしまった人が暴れてしまうことはあります。
その原因は以下の通りです。
・治療がうまいこと進まないストレス
・心身機能の低下
・うつ病の悪化
詳しく説明していきましょう。
治療がうまく進まないストレス
うつ病とは回復していく過程で一進一退を繰り返すものなのは、ご存知だと思います。
ただ、これは順調に治療が進んだケースの話なんですよね。
中には治療がうまく進まないこともあり、一進一退どころか後退し続けているような心境になってしまうこともあります。
こうなるとフラストレーションはどんどん溜まります。
心身機能の低下
そして、治療がうまく進まないと寝たきりになる時間帯が多くなります。
起きていても身体を動かすことが難しいことが多いでしょう。
そのため、思考を働かせたりすることもドンドン減っていきます。
こうなると体の各機能が徐々に衰えていきます。
最初は回復のために休養していたはずが、休養を通り越して衰えが起きていくのです。
身体の機能が衰えると受けるストレスが相対的にあがります。
また、思考力が低下していくと感情コントロールも難しくなるため、ちょっとしたことで怒りの感情が爆発してしまうことも多くなってしまうんですよね。
結果、暴言をいってしまったり暴れたりしてしまうのです。
あなたが全て悪いわけではない
ここで何よりも第一に理解しておいて欲しいことは「あなたが全て悪いわけではない」ということです。
大事な息子が「うつ病」になってしまうと、多くの母親が「自分の育て方が悪かったからだ」と自分の子育てを否定し自責し始めてしまいます。
ですが、これは間違いです。
また、「大事な息子が大爆発したのだから私が悪いのだ」と思うこともNGです。
なぜなら、なにがあろうと「暴力や暴言によって問題を解決することは間違っているから」です。
それを容認すると息子さんは無意識のうちに「何をやっても許される」と学習していってしまいます。
そうなれば結果は最悪です。
歯止めがきかなくなり、本当に些細なことで怒りを爆発しては反省もしないという最低な人間になってしまうのです。
これだけは避けなければなりません。
暴れた時の対処法
息子さんの暴言や暴力が起きたら、以下の対処をとりましょう。
・「それはダメ!」と伝える
・「大事に思っている」ことを伝える
詳しく説明していきます。
「それはダメ!」と伝える
まず、「今やっていることは、してはいけないことだ!」ということを伝えましょう。
もし、息子さんが落ち着かないようでしたら、まず避難してくださいね。
危害を加えてくることは稀だとは思いますが、怪我してしまっては元も子もありません。
自分の安全を確保しながら「それはダメなことだ!」ということを言動で示してください。
息子さんが聞く耳を持たなくてもいいです。
頑なに曲げないでください。
もし余裕があるなら、息子さんが冷静になった時に再度同じことを伝えてください。
「あなたが今ツラいのはわかる。何か気に食わなかったのかもしれない。でも、あのような行動に出るのは許されない」
こう伝えてほしいのです。
「大事に思っている」ことを伝える
そして、もう一つ大事なことも伝えてください。それは
「あなたのことは大事だからね」というメッセージです。
うつ病とは「自分の価値を否定する力が強くなる病気」です。
暴れてしまった原因にも、この部分が大きく関係しています。
ですので、「暴れるな!」とだけ伝えてしまうと「お前はいらない!必要ない!!」と伝わってしまう場合があるのです。
こうなっては、体調不良や症状悪化の原因となります。
それをさけるためにも、「お前は大事な存在だ。でも、今の行動は許されない。今後はやめてほしい」と伝えるのが大事なんですよね。
再度暴れたときに検討すること
多くの場合は、上記の対応をすることで悪化を止めることができるでしょう。
ただ、もし再度暴れてしまった場合は「入院」を検討してください。
理由は簡単です。
症状が悪化したため治療のため入院してもらうのです。
家での治療は不可能になったということなんですよね。
あなたが全てを抱えることはできません。
こういう時は専門家と専門機関の力を借りてください。
大事な息子だから自分で何とかしたいと思うかもしれませんが、こうなってはその気持ちは逆効果になってしまいます。
息子さんのためにも入院について主治医に相談しに行ってみてくださいね。
大事な心構え
いかがでしたでしょうか?
大事な息子さんが苦しんでいる姿を見ている分、あなたは「自分が我慢すればいい」と思っているかもしれませんね。
でも、その対応は逆効果だということを覚えておいてください。
「病気だから何でも許される」という対応をしていくとドンドン症状が悪化していきます。
心理的な歯止めもなくなってしまうため、当事者本人も制御できなくなっていくんですよね。
そうなってしまえば共倒れです。
そうならないためにも「できないものは断固NG」という姿勢を貫いていきましょうね。