どうも英語の参考書では勉強する気になれない…
そんなときには、音楽で気分転換はいかがでしょうか。
やる気にさせてくれるようなロックや、落ち着くヒーリング系の歌声に耳を傾けながらも、それが勉強になればいいですよね。
洋楽を聴くことには、他の勉強法にはないメリットがあります。
どこにフォーカスすれば効率よく英語力が向上するのか、気になりませんか?
そこで今回は、音楽(洋楽)から英語を勉強するポイントをご紹介します。
目次
洋楽から学べる英語とは
音楽は耳から聴きますよね。
当然といえば当然ですが、耳を使う英語のスキルを伸ばすことができるのです。
英語のリズム・発音のコツがつかめる
まず第一に、楽曲を通じて英語のリズムが習得できます。
日本語と違い、英語は抑揚(イントネーション)が大きな言語です。
普段から抑揚をつけて話さない日本人にとっては、英語のリズムがつかみにくいですよね。
音楽に乗せて聴いてみると、名詞や形容詞など、抑揚が大きいところがビートに乗っていて、冠詞や代名詞のような抑揚が小さいところはビートから外れていることに気づきます。
手拍子などでビートを意識したり、体を動かしながらであれば、英語のリズムも簡単につかむことができますよ。
そしてもう一つ、英語の発音も耳から覚えることができます。
美空ひばりさんのジャズを聴いたことはありますか?
歌謡曲の印象が強いひばりさんですが、昭和20年代に日本にジャズが広まりだしたころから、ジャズを歌っていました。
ひばりさんのジャズは、歌唱力もさることながら、英語の発音がとても自然です。
その歌を聴いた海外の音楽プロデューサーが、米国南部出身の女性アーティストと思ったというエピソードも残っています。
ひばりさんは英語を話せたわけではなく、英語の歌詞の習得はほとんどが耳からだったそうですよ。
あなたも音楽を聴きながら、耳から聞こえたように真似て歌ってみてください。
これだって、歌であれば気軽に楽しくできますよね。
単語やイディオムの使い方
歌にはストーリーがありますから、歌詞がそのまま単語や慣用句の使用例になります。
ある程度耳が慣れたら、「ここは何と言っているのかな」と内容にも興味を持ってみましょう。
歌詞カードをすぐに見てしまわないで、「私にはこう聞こえた」とか「ここは、こんな意味かな?」と見当をつけてから調べるのがおすすめです。
自分の受け取り方と、実際の意味の差が分かることで、より印象に残りやすくなり、同じ間違いを減らすことができますよ。
隙間時間を利用した繰り返し学習ができる
英語の文章を10回書くのは面倒だけれど、好きな曲を10回聴くのは簡単ですよね。
英語の習得のコツは継続ですから、歌詞を覚えて、発音もアーティストの真似をして、何度も一緒に歌ってみましょう。
繰り返し、楽しみながら学習したことは、脳も忘れにくいという研究結果もあります。
また、音楽ならスマホやカーステレオを使って、移動しながら学習できるというメリットもありますね。
洋楽英語の注意点
洋楽は発音・表現など、実践的な英語力の向上が見込める学習教材ですが、実践するにあたって注意も必要です。
洋楽に限らないことですが、使われている表現の中には、日常会話やビジネスには適さないものがまぎれていることがあります。
俗語や流行語だったり、差別的な言葉が使われている場合もあるのです。
言葉は心を映す鏡とも言われます。
友人やビジネスパートナーに誤解を与えないためにも、新しい単語や表現を見つけたら、辞書で他の使用例を確認しながら学習するようにしましょう。
アーティストのファンになったらこんな勉強法も
少し趣旨がそれますが、好きなアーティストができたら、そのアーティストのインタビューやドキュメンタリーから英語を学んでみてはいかがでしょうか。
好きだからこそ理解したい、その手段としてなら、リスニングや辞書を引く作業も頑張れそうですよね。
そこから得た情報から、さらに楽曲への理解も深まり、覚えた内容を忘れにくくしてくれる嬉しい効果もあります。
まとめ
洋楽からは英語の発音・リズムの習得など、机上の学習では身に付きにくいスキルを学ぶことができます。
ただし、時には不適切な表現にも出会うので、自分が身につけるべき表現か、注意しながら学習しましょう。
聴いてるだけではもったいない!
繰り返し、一緒に歌って踊って、楽しく英語力を伸ばしてくださいね。