ギルバートから赤毛のアンへのプロポーズやその時の言葉を振り返ろう

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「石板で叩かれた日からずっと、アンのことが好きだった」

プロポーズの時のギルバートの言葉です。マゾではありませんよ。出会ったその日から好きだった、という意味です。

 

 

ギルバートはまだ学生のうちから、将来の伴侶はアンだと決めていました。優秀なアンに相応しい家庭を築けるよう己を磨いたし、紳士的に振る舞うように心がけてきました。

 

 

しかし、アンは友人のままでいたいと思っているようです。どうしたらアンに好きになってもらえるのだろう。自信のなさに胸を痛めながら、悩む日々が続きます。

 

 

今回はそんなギルバートが、プロポーズをしてOKを貰うまでの道のりを辿っていきましょう。

これまでのギルバートとアンの関係

二人の出会いは、最悪の一言に尽きます。

アンがギルバートの頭を石板で叩いたのです。こつん、なんて可愛い叩き方ではありません。石板が粉々になるほど思い切り叩きました。

 

 

原因はギルバートがアンの赤い髪を、人参のようだとからかったことです。ギルバートに悪気はありませんでした。そっけないアンに、振り返って欲しかっただけなのです。

 

 

ギルバートはこの件で、五年間もアンに謝り続けることになります。

アンの冷たすぎる態度に、腹を立てることもありました。それでも仲直りを諦めなかったのは、アンがとても魅力的な女の子だったからです。

 

 

アンは大人も舌を巻くほどの想像力を持っており、クラスの人気者でした。その上、成績はギルバートと並んでトップクラスです。

アンと話せたら、どんなに楽しいだろう。その気持ちは、少しずつ強くなっていきました。

 

 

アンのために就職先を譲ったのがきっかけで、ギルバートはようやくアンの友人になることができました。ですが、そんなことで満足したりはしません。ギルバートはアンの友人ではなく恋人になりたいのです。

はたして、夢見がちなアンに、ギルバートの熱い気持ちは届くのでしょうか。

 

 

   

プロポーズまでの道のり

アンは大学時代、四人の男性にプロポーズされました。モテモテですね。

しかし、アンはそのすべてを断ってしまいます。その中には、ギルバートも含まれていました。

 

 

アンはまだ子どものままなのです。心の底ではギルバートのことを愛しているのですが、気付くことができません。

おかげでギルバートは、アンの恋人になるために、文字通り死ぬほど苦労をすることになります。いったい何があったのか、初めから見ていきましょう。

 

 

口説くギルバートとはぐらかすアン

友人になったギルバートは、二人きりになるたびにアンを口説きます。アンがそういう関係を望んでいないことは分かっていました。

しかし、ずっとこのままでいるわけにもいきません。誰かに取られたら大変ですからね。

 

 

二人そろって学費を貯めて大学へ進学してからは、本当に苦労しました。アンがびっくりするほどモテるのです。ギルバートは、アンに気づかれないように、他の男性を敬遠し続けます。

 

 

しかし、全部を退けられたわけではありません。アンはこの間に二度プロポーズされました。友人の兄と、元クラスメイトです。

アンは両方断りました。どちらも、理想の王子様像とはかけ離れていたからです。

 

 

ギルバート、プロポーズする

アンはいつしかギルバートと二人きりになることを避けるようになりました。ギルバートがロマンチックな言葉を囁いて、友情を台無しにしようとするのが気に食わなかったのです。

アンに言い寄る男性が多いのですから、ギルバートが焦る気持ちは分かりますけどね。

 

 

ギルバートはアンの気持ちも理解しているのですが、思いを秘め続けるのも限界でした。果樹園にいるアンを訪れ、花束を渡します。アンは必死に話をそらしました。その先を言わないで、と必死に頼みます。

 

 

しかし、ギルバートは聞きません。ずっとこのままではいられないんだ、と言い聞かせプロポーズをします。

アンは断りました。ギルバートは大切な友人です。失いたくありません。ですが、理想の王子様像とかけはなれている以上、プロポーズを受けることもできません。

ギルバートはショックを受け、「友達なんかじゃ満足できない。愛してくれないならお終いだ」と言って、アンから離れてしまいます。

 

 

アンに理想の王子様が現れる

こうして、フリーになったアンに、運命的な出会いが訪れます。

ついに、理想の王子様が現れたのです。最高の出会いでした。傘が壊れて途方に暮れていたところ、ふいにキラキラした男性が現れ、雨宿りできる場所まで送ってくれたのです。

 

 

名前はロイヤル・ガードナー。まるで王子様のような顔立ちでした。背も高くて、声はとろけそうに甘いのです。おまけに、頭もよくて、お金持ち。非の打ち所がありません。

アンはあっというまに恋に落ち、二人は結ばれます。

 

 

アンとロイは二年間付き合いました。ロイはアンに首ったけで、学校中がプロポーズ間近だと噂していました。

しかし、アンの心にはいつまでもギルバートがいました。理想の王子様と付き合っているのだし、ギルバートだって既に別の女性がいるのだからと、言い聞かせます。が、なぜか上手くいきません。

待ちに待ったロイからのプロポーズも、さっぱりときめきませんでした。アンはこの時ようやく、ロイを愛していないことに気づきます。

 

 

ギルバート、再度プロポーズする

ギルバートは、絶望のどん底にいました。懇意にしている女性がいるというのも、ただのデマ。アンの婚約が目前だと知り、胸を痛める毎日です。

 

 

そうやって気落ちしたのがいけなかったのでしょうか。ギルバートは腸チフスという重い病気にかかります。

しばらく死線をさまよい、ギルバートの危篤は学園中に知れ渡りました。なんとか病気に打ち勝って熱が下がった頃、アンの友人から手紙が送られてきました。それを読んだギルバートは飛び上がって喜びます。

「アンがロイのプロポーズを断ったから、もう一度頑張ってアタックしてみて」と書いてあるのです。ギルバートは医者が驚くほどの勢いで回復し、アンを訪ねます。

 

 

アンはすっかり夢から覚め、大人の女性になっていました。ギルバートの危篤を知り、本当に愛しているのは誰か気づくことができたのです。

しかし、ギルバートにはもう恋人がいると思い込んでいるので、アンは諦めて卒業後は就職しようと考えていました。

 

 

ギルバートはアンを家から連れ出し、もう一度プロポーズします。

「僕には一つの夢がある・・・何度か実現しそうもなく思われたが、

僕はなおもその夢を追い続けている。

僕はある家庭を夢見ているのです。

炉には火が燃え、猫や犬がおり、友だちの足音が聞こえ・・・そして君のいる」

アンは嬉しくてたまりませんでした。

「こんなお馬鹿さんを、どうしてずっと愛し続けられるのか分からないわ」と呆れながら、プロポーズを受け入れます。

 

 

とはいっても、すぐに結婚できるわけではありません。ギルバートが大学を卒業するまで、あと三年もかかります。

しかも、そのときになってもロイのようにダイヤモンドや大理石の屋敷をプレゼントすることはできません。それでもいいのかとギルバートは問いました。

もちろん、アンはそんなもの欲しがりません。ダイヤモンドはあるに越したことはないけれど、なければないで空想の余地ができると笑うのです。

 

 

この時、ギルバートは二十五歳。十一年越しの両想いですね。本当に長かった。

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