英語の勉強は苦手でも、洋画を見るのが好きな方は多いのではないでしょうか。
映画をたくさん見たら、英語ができるようになるのかな?
誰もが一度はそう考えると思います。
楽しみながらTOEICや受験勉強に役立つのなら、こんなにいいことはありませんよね。
しかし、ただやみくもに映画を見続ければ英語力が自動的に伸びるわけではありません。
そこで今回は、映画を楽しみながら、英語力も伸ばす勉強法をご紹介します。
目次
映画を見て英語の力は伸びるのでしょうか?
映画を見れば英語力がアップするか、答えはもちろんYESです!「楽しみながら英語が学べる」という点で、映画はとても良い学習教材です。
まず、映画にはストーリーがあります。
ただ声だけを聞くリスニングの勉強よりも、視覚を通じて会話のヒントが得られます。
単語をいくつか聞き逃しても、ストーリー展開から話の内容を想像できるわけですね。
日常会話で相手の話を聞くのに近い頭の使い方をする、ともいえます。
しかし、手当たり次第に映画を見ていても、英語が理解できるようにはなりません。
次に、学習を進める上での注意点をご紹介します。
注意点1:学習の目的を間違えない
英語で映画を見ても、必ずしも受験勉強やビジネス英語が得意になるとは限りません。
映画は1本見るのに大体2時間かかります。
その中で英語を聞き取る時間を考えると、リスニングの勉強としては効率的ではありませんね。
来月のTOEICの試験までにリスニングのスコアを100点伸ばしたい!といった目的で、映画を見ても効果は薄いでしょう。
試験や資格取得の英語を伸ばすというよりは、日常会話の聞き取りの訓練と考えて取り組みましょう。
注意点2:映画のジャンルを間違えない
見る映画のジャンルも厳選しましょう。
SF・アクション・コメディ・ラブストーリーなど、映画のジャンルはさまざまです。
ホラー映画やアクションのような、台詞が比較的少ない作品は避けるのがお勧めです。
SFやミステリーも専門用語が多かったり、台詞が長くて追いつけないことが多いです。
たとえば、海外に行って困らない程度の日常会話を習得したいなら、より日常生活に近い、ラブストーリーやドラマの方が、目的に合った英語に触れることができます。
注意点3:全部理解しようとしない
映画を理解するうえで、難しい単語や細かい台詞をすべて聞き取る必要はありません。なぜなら、作品が伝えたいメッセージは、たいていシンプルな言葉で表現されているからです。
TITANICという映画の例をご紹介します。
主人公のジャックとヒロインのローズの絆を表現する台詞に「You jump, I jump」というものがあります。
「あなたがジャンプして、私がジャンプする」という、とても簡単な英語です。
最初は「jump」という単語は、そのまま「飛び降りる」という意味で使われるのですが、物語が進行するにつれて「二人はずっと一緒」という、互いへの思いを象徴する言葉になります。
他にも「jump」という単語は何度も繰り返し登場しますので、探してみてください。
注意点4:繰り返し見よう
先ほどのTITANICの例のように、言葉の意味を探りながら見直すと、同じ映画でも見方が変わっておもしろいですよ。
異なる映画をたくさん見るより、同じ映画を何度も見るほうが、英語力はずっと向上しますから、何度も見たくなるようなお気に入りの映画を見つけましょう。
見る順番は、①日本語字幕でストーリーを把握して、②英語字幕で台詞を確認します。
英語の字幕を見ながら、好きな台詞は、一緒に口に出してみましょう。
余裕が出てくると、字幕にない台詞に気がつくようになりますよ。
ここ、何か字幕にないことを言ってる気がするけど、どうしても聞き取れない。
そんなときは、Google検索してみましょう。
たとえば「(映画のタイトル) 台詞」などのキーワードで検索してみてください。
映画の台詞(スクリプト)は名言集にまとめられていることも多いですし、
もしかしたら、同じ疑問がYahoo知恵袋に投稿されているかもしれません。
このようにアクションを起こして自発的に学んでいくことで、より身につきやすくなりますよ。
まとめ
映画でも英語を伸ばすことは可能です!
ただし、自分の好みや目的に合った映画を選ぶことが大切です。
楽しみながら、繰り返し、時間をかけて見て聞くことで、少しずつ理解を積み重ねてください。
そして分からないところは、そのままにせず調べてみましょう。
映画の学習で身に着けたロマンチックな台詞が、いつか私生活で役に立つかもしれませんよ!