アニメ精霊の守り人のあらすじをとっても簡単にご紹介します!

ファンタジーと聞いて、ぱっと連想するものはなんですか?

私はドラゴンと妖精。そして魔法使いです。要するに、ヨーロッパの王道ファンタジーですね。

 

 

「精霊の守り人」はその全てから外れています。舞台がアジアですから、ドラゴンや妖精は出てきません。主人公も30歳の女用心棒です。

 

 

なのに、しっかり王道ファンタジーなんです。しかも、主人公が成熟しているから、大人が見ても楽しめます。

 

 

いったい、どんな話なのか。今回はアニメ「精霊の守り人」の、魅力溢れるストーリーをまとめてみました。

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物語の始まり、チャグムとの出会い

「精霊の守り人」は、百戦錬磨の女用心棒が、幼い皇子を救う物語です。

 

 

主人公は30歳の短槍使いバルサ。筋肉質の三十路ということで、一気にテンションが下がる方もいるかもしれません。

でも大丈夫です。アニメ3話以内に確実に惚れます。

 

 

物語は、バルサが川に落ちた第二皇子チャグムを助けることから始まります。かなり流れが早い川です。普通ならまず助かりません。

しかし、バルサは迷わず飛込みました。すご技を連発し、みごとにチャグム皇子を助けます。大手柄ですね。

 

 

皇子の母親は感謝し、お礼としてバルサを宮へ招待します。が、バルサは喜ぶどころか、警戒しました。

こういう場合、普通なら報奨金を渡して終わりのはずです。皇族が下民に必要以上に優しくするときは、何か裏があることが多いのです。

 

 

バルサの読みは当たりました。

母親はチャグム皇子を宮から逃がすために、バルサを招待したのです。

 

 

チャグム皇子が川に落ちたのは偶然ではありませんでした。父親である帝に暗殺されかけたのです。

 

 

チャグム皇子は妖怪に取り憑かれている恐れがあります。荒唐無稽な話に聞こえますよね。ですが、ただの思い込みでもありません。

眠っているチャグム皇子の体が、青く光るのを見た者がいるのです。水が意思を持って、チャグムを助けたこともあったと言います。

実際バルサも、川に落ちたチャグムを助けようとした瞬間、流れが不自然に穏やかになったような気がしていました。

 

 

宮のエリートたちは、この奇妙な現象を水の妖怪の仕業だと結論付けました。しかし、母親はそんなあやふやな理屈では納得できません。そこで、命を顧みず人助けをしたバルサに、我が子を託してみようと考えたのです。

 

 

勝手な話ですね。国を敵に回すなんて、いくら大金を積まれても割にあいません。

しかし、バルサは損得勘定無しで、チャグム皇子の手を取りました。皇子の寝床に火をつけ、死んだことにするように指示してから宮を抜け出します。

 

 

こうして、チャグムは皇子でなくなったのです。

 

 

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チャグムに取り憑いた妖怪の正体

結論から言うと、チャグムに取り憑いているのは妖怪ではありませんでした。水の精霊の卵です。作中では「ニュンガロイムの卵」と呼ばれています。

 

 

雲はどうやってできるかご存知ですか? 失礼しました。聞くまでもないですね。地上の水が蒸発して、上空で凍ったら雲になります。

でも、「精霊の守り人」はファンタジーなので、理科で習ったことは忘れてください。

 

 

「精霊の守り人」の世界では、ニュンガロイムという水の精霊が吐く息が雲になり、雨を降らせます。

ところがこの精霊、100年しか生きられません。寿命が近づくと、死ぬ前に卵を産みます。それが孵って、またニュンガロイムになるのです。

 

 

ニュンガロイムは、自分で卵を守りません。別の生き物に産み落として、守ってもらいます。人間じゃなくてもいいんです。熊でも鳥でも、守ってくれさえすれば何だってかまいません。

 

 

その中でもチャグムが選ばれたのは、皇太子だからだと思われます。たくさんの人に守られているから、卵を安全に孵してくれると勘違いされてしまったのです。

 

 

要するに、国王はチャグムを守らないといけなかったのです。二度と雨が降らない国で王様をやっても仕方ありませんからね。

それを暗殺しようとするなんて、知らなかったでは済まされない重罪です。

 

 

でも、おかしいですよね。なんでこの程度のことも知らないのでしょう。

ヨゴは、建国して250年です。ニュンガロイムは100歳になるごとに、人間に卵を産み付けているのだから、少なくとも2回は産卵に成功しているということになります。今までは、どうしていたのでしょう。

 

 

ここで登場するのが、原住民ヤクーと呪術師たちです。

 

 

チャグムを卵から解放する方法

新ヨゴ皇国ができたのは、たったの250年前です。

ということは、それまで別の人達が住んでいたと考えるのが自然ですよね。その原住民がヤクーです。

 

 

ヤクーは穏やかな種族で、自然と共存する生活を続けてきました。精霊についても詳しいし、精霊と話せる呪術師もいます。

前回のニュンガロイムの卵は、ヤクーの子に産み落とされたため、うまく孵ったというわけです。

 

 

ならば、その人たちを頼ればいい。バルサたちはそう考えたのですが、思ったほどうまくいきませんでした。

というのも、ヤクーのヨゴ化が進んでいたのです。山奥で生きるより、ヨゴ人に交じって町で生活するほうが楽ですからね。この100年で、ヤクーが先祖代々伝えてきた知識の大半が失われてしまいました。

 

 

それでも、収穫がゼロだったわけではありません。調べるうちに、3つの大きな課題が見えてきました。

 

 

精霊の卵を孵すための3つの課題

①卵を食べる化け物からチャグムを守らなくてはいけない

鳥の卵をヘビが狙うように、ニュンガロイムにも天敵がいるのです。ラルンガと呼ばれる、土の精霊です。

 

 

今は大丈夫です。冬を越して卵が孵るころになると、卵を食べるためにチャグムを襲いに来ます。

 

 

ただし、精霊なので人間にはさわることができません。このままでは、チャグムは一方的に攻撃を受けることになる、ということです。どうにかして、戦う方法を探さなくてはいけません。

 

 

②チャグムが死なないと卵が孵らない

卵を孵したければ、春分の日にある場所へ行き、チャグムがラルンガに引き裂かれる必要があるというのです。

チャグムも卵も救いたければ、卵を人間の手で取りだす方法を探さなければなりません。

 

 

でも、卵食いラルンガに人間がさわれないように、ニュンガロイムの卵もさわることができないのです。腕利きの呪術師ですら、見るのが精いっぱいでした。

チャグムは国のために死ぬしかないのでしょうか。

 

 

③ナージという鳥が絶滅しかけている

無事チャグムから卵を取り出せたとして、それだけでは駄目なのです。ナージという鳥に、卵を海まで持って行ってもらう必要があります。

 

 

昔は、空を覆わんばかりのナージがいました。しかし、新ヨゴ皇国で製鉄が活発になって以降、自然破壊が進み、その数は激減してしまいました。

バルサもここ数年、ナージを見かけていません。

 

 

新ヨゴ皇国は目先の利益を求めるあまり、この100年で多くのものを失ってしまったようですね。

チャグムと卵は助かるのでしょうか。

 

 

チャグムは助かったのか

チャグムは助かったし、卵も無事に孵りました。

 

 

まずは、帝の誤解を解きました。この一大事に、ずっと命を狙われ続けては、たまりませんからね。

幸い、宮中にも話の分かる人がいたのです。

 

 

中でも尽力してくれたのがチャグムの右腕であるシュガという若者です。シュガは、帝を説得するだけでなく、卵食いラルンガを倒す方法が書かれた碑文を、宮中から見つけ出してくれました。

おかげで、卵食いラルンガが火に弱いということが判明します。

 

 

しかし、なぜそんなものが宮にあったのでしょう。

これは帝すら知らなかったことですが、新ヨゴ皇国を作ったトルガル帝は、200年前にヤクーと協力して、ニュンガロイムの卵を孵したことがあったのです。

真実を知った帝は春分の日に、火の武器を持たせた大軍を送り込みます。

 

 

ところが、これでは駄目でした。火を放っても、化け物をすり抜けてしまうのです。やはり、人間に攻撃することはできないのでしょうか。

 

 

ここで呪術師の一人が、卵食いラルンガへの攻撃に成功します。

卵食いラルンガは、シグサルアという花だけ、すり抜けることができないということに気づいたのです。試しに花の密を食べて攻撃したところ、ダメージを与えることができました。弱点である火も有効に使えるようです。

これでバルサたちも参戦できますね。勇ましく戦って、チャグムを守り続けます。

 

 

しかし、まだ肝心な問題が解決していません。チャグムが殺されなければ、卵は産まれてこられないのです。

チャグムは、国のために犠牲になる覚悟はできていました。守ってくれるバルサたちに、もういいと訴えます。卵食いラルンガを殺してはいけない。自分の中にある卵は、産まれたがっている、と。

 

 

ここで呪術師が、シグサルアの密を食べると、化け物だけでなく卵にもさわれることに気づきます。バルサたちは卵食いラルンガを退けることに成功し、呪術師によって卵は取り出されました。

 

 

さらに奇跡は重なります。ナージが飛んできたのです。たった数羽でしたが、海に向かって飛んでいきます。バルサは卵を天高く放り投げます。ナージはそれを見事にキャッチし、飛び去っていきました。

 

 

こうしてチャグムは、卵から解放されたのです。

 

 

結末、バルサとチャグムの別れ

バルサとチャグムは、長い旅の中ですっかり親子になっていました。

ですが、チャグムは宮に戻らなければなりません。国を大干ばつから救った英雄として、帝の後継者になるための花道が用意されていたのです。

 

 

チャグムは、ちっとも嬉しくありませんでした。窮屈で身内にまでそっけない宮中での生活より、貧乏でも人情溢れる町で自由に暮らす方がずっと楽しかったのです。なにより、大好きなバルサと別れたくありません。

 

 

「わたしと逃げるかい、チャグム?」

バルサは別れ際に耳打ちしました。優しいバルサは、チャグムに選択する余地を残してくれたのです。

 

 

チャグムはどんなに、その言葉に縋りたかったか。

しかし、賢いチャグムは甘えませんでした。

「その力は別の子のためにとっておいて」と言って、皇太子としての運命を受け入れます。

立派ですね。こんなふうに成長できたのも、バルサのおかげです。

 

 

こうして二人は別れましたが、これが根性の別れではありませんでした。

原作ではこの後も、チャグムはバルサに助けてもらうことになります。

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