タイ、カンボジア、インド、ベトナムなどなど、アジア各国の旅行はバックパッカーに人気があります。みなバックパック1つで何カ月も旅をする体力にあふれた人々ばかりですが、そんな旅行者たちを脅かすのが「蚊」!!
蚊がどうして?と思った方、気をつけねばなりません!日本でも云十年ぶりに国内感染を確認したことで数年前にニュースになった「デング熱」は、感染すると高熱や頭痛を引き起こし、症状がひどいと死に至ることもある恐ろしい感染病なのです。
アジア旅行を検討しているみなさんが蚊に悩まされることなく、最後まで楽しい旅になるよう、今回はアジア旅行における蚊の対策法についてお教えしたいと思います。
デング熱って?
まずはデング熱について大雑把に説明したいと思います。
おもに「ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ」といった種類の蚊がこのデングウイルスをもっています。日本でもこの種の蚊はいますが、デングウイルスを持った蚊がいないことと、蚊は冬を越せないため、熱帯気候のアジア各国に比べて蚊を媒体した感染病は流行りにくいです。
先述したとおり、デング熱にかかると高熱や頭痛が続きます。デングウイルスをもった蚊に刺されても発症しない人もいるようですが、一般的には蚊に刺されてからから1~2週間内に症状がでます。
最初は「風邪かな?」と感じる程度です。症状の度合いは人それぞれですが、熱や頭痛はだんだんとひどくなっていき、最終的には自力で行動することが難しくなります。
というのも当方実際デング熱にかかったことがあり、幸いにも症状がひどくなる前になんとか自力で病院へ行ったので適切な治療をしてもらえましたが、少し遅れて病院に行けていなかったら電話にすらたどり着けず部屋でのたうちまわっていたに違いありません・・。
結局は入院したのですが、デング熱の一番怖いところは血小板の数値が恐ろしい速さで下がっていくことです。血小板が下がると何が問題かって、血液を固める成分減るので小さい切り傷ができただけでも血が止まらなくなったりします。ひどい場合は輸血が必要になったりもします。
さらにデング熱の怖いところは、1回感染したからといって免疫ができるわけではなく、何度でもかかるところです。さらに型の異なるデングウイルスに感染すると、前回よりもさらに深刻な症状を発症する可能性もあるそうです。
蚊を寄り付けないためには、やっぱりスプレー?!
デング熱が恐ろしい感染病だとわかったところで重要なのが、どうしたら蚊に刺されることを回避できるかです。
さて、まず一番に対策できることは肌が隠れる服を着用することですが、熱帯気候で蒸し暑い中、薄手とはいえ長袖はつらいです・・。また、蚊は黒系の色に寄ってきやすいそうなので明るめの色の服を着用することも一つの手ですね。
その他みなさん一番に思いつくのは、蚊よけスプレーではないかと思います。わたしも日本から購入した物をいくつか試してみました。あくまでも「蚊よけ」のためか、食欲旺盛な現地の蚊たちはそれでも寄ってきましたが・・。
蚊よけリストバンドも一時期流行りましたよね。オシャレではありましたが、全然効きませんでした・・。
化学成分が人体によくないというので、蚊が嫌う天然系のハーブ・レモン等の成分が入った蚊よけスプレーを使用したことがありますが、こちらも肌には優しそうでしたがほぼ効き目はありませんでした。現地の蚊は手強いですね。
ちなみに部屋などの小さい空間で蚊を撃退したい時には、キンチョール等から出ている小型スプレーがオススメです。
シュッとワンプッシュするだけで蚊がポトポトと落ちていきます。ただ、外では範囲にキリがないので使えないのですが。
そこでぜひ試していただきたいのが、現地の蚊よけクリーム(アジア圏内は、スプレーよりクリームタイプが多いように思います)。
よく調合・調整されているのか、蚊の離れ具合が違います。余談ですが、内服薬に関しても現地での症状には現地の薬がよく効きます。
蚊よけスプレーを自分で作る?!
現地で蚊よけスプレーやクリームが手に入ればいいですが、売り切れや在庫がない場合もありますよね・・。そんなときは、即席で作ってしまえば良いのです!ローカルすぎる場所では材料が手に入るか疑問ですが、作り方さえ知っていれば、いざというときに役立ちます!
作るといってもカンタン、材料はたったの3つです。アルコールとクローブ(スパイスの一種)、そしてオイルです。アルコールにクローブを色が出るまで3~4日ほど浸して、その後オイルを入れて混ぜるだけです。
使ってみた個人的な感想としては・・思ったより効果があって驚きました!
外にいるときはもちろんですが、寝るときにクローブの香りが睡眠に良い役割を果たしていたような気がして、一石二鳥でした。
まとめ
さて、いくつかの蚊よけグッズをご紹介しましたが、原始的?ではありますが蚊帳(蚊よけネット)も忘れてはなりません。電給の不安定なアジアでは結構重宝します。
アジア旅行をするときは、どこでも柔軟に対応できるよう電気式のものとそうでないもの、常に両方の準備が必要ですね。今回の記事を生かして蚊ストレスフリーなアジア旅行を楽しみましょう!