毎年の事ですが、今年の二月は特にひどかったです。
何が?と言われると、患って七年目のうつ病が悪化して、
布団から出られなくなることがありました。
しかし、普段の私は、精神科の主治医に、「患者の中で一番の陽気なうつ病患者」って呼ばれています(笑)しかーし!そんな私ですが常に陽気なわけではありません。季節の変わり目や、一年で最も寒い2月に、ガタッと気分が落ち込み、一日中布団にこもって泣いているような時期があります。
そんなわけですが、現在うつ病の方も、心当たりがあるのではないですか?
実は、うつ病は、季節の変わり目に悪化しやすい(気分の落ち込みが激しい)という特徴があります!(こんなうつ病のことを「季節うつ」といいます。)
そこで今回は、うつ病の悪化する時期についてご紹介します。
目次
そもそもうつ病が季節の変わり目に悪化する原因って?
私たちの体は、実際の時間の流れとは別に、体内時計というものを持っています。
この体内時計、実は、日照時間に応じて、生活リズムを調整してくれています。
そして、ご存知のように、日照時間は、夏至の日に一番長くなり、冬至の日に一番短くなります。
しかし!!ここで問題が!
暑さが一番厳しいのが8月で、寒さが一番厳しいのは2月というように、
日照時間と気温のピークとでは、一カ月近く、「ずれ」が生じるのです
この、日照時間と気温の「ズレ」が、私たちの自律神経(自分の意識とは関係なく働く神経の総称)を弱らせ、交感神経と副交感神経のバランスを乱します。
これにより気分障害や不眠、動悸や目眩が生じ、うつ病が悪化するのです。
備えあれば患いなし?! 悪化の時期を把握して対処!
ではこれらの季節は布団にこもり、しくしくと過ごすしかないのでしょうか?
そんなことはありません!!
これらの時期を知り、少しでも備えておけば、うつの悪化を軽減することが可能です!
これより以下、私が行っている対処法を紹介させていただきます!
規則正しい生活をする
「睡眠をしっかりとる」「食事を3食ちゃん摂る」「適度な運動を心がける」など。 生活のリズムを整えることは、自律神経を正常に働かせる助けとなります。
中には薬で解決する人もいると思います。私も精神科で出されるお薬にはお世話になっているので、別に薬を飲むのは悪いことではないと思います。(薬に大反対の人もいますが・・・)
しかし、規則正しい生活習慣をつけることは百利あれど、一害もないとおもいます。
逆に、不調を感じ始めたときに、生活習慣を変えてしまう人がいますが、生活リズムがくずれてしまい、そこからどんどんと悪化する、というケースはよくあります。
多少調子が悪くても、いつも通り、を心がけ、睡眠のリズムを守り、運動を続ける方が、調子の回復が早いことが多いです。
自分の症状の原因を認識する
「気分が落ち込んだらどうしよう」
「また少し気分が落ち込んできた、ひどくなったらどうしよう」
と、感じる時ってありませんか?
この様な症状を、予期不安と言いますが、自分の気分が落ち込むことが分かっていて、しかもその原因が、「季節の変わり目だから」と、自分の責任でないことが分かっていれば、
「今は、季節の変わる時期で、日照時間云々により、自分の体が、変化に対応できていないのだ。自分のせいではない、仕方がない。」
と思えるようになれれば、自分を責める事がなくなり、
「時期がくれば、気分の落ち込みやうつの症状も改善し、いつも通りの生活に戻れる。」
といった先の見通しも持てるので、気持ちが楽になりませんか。
この様に、自分がどのような時に症状が悪化するのか、把握しておくことがとても重要です。
日中、明るい部屋で過ごす
上記で説明させてもらったような、日照時間と体内時計のずれが原因のうつ症状には、日の光を浴びることでかなり改善される場合が多いです。
しかし、日焼けも気になるし・・・外に出る事さえ怖いなんて方もいらっしゃいますよね?
そんな方には、うつ病の治療に、「高照度光療法」というものがあります。
この治療法は、太陽の光と同じくらいの強い光を浴びるといった治療法です
これにより、体内時計を整えることができます。
また、家に自然光が入るように工夫してみたり、自宅や仕事場の照明を、明るいものに変えてみたりするのもポイントです。
以上が、私が常に心掛けていることになります。
しかしながら、私は専門家ではありませんので、医師にかかっている方は主治医に相談してから実施すべきでしょう。
まとめ
敵を知り、己を知れば百戦危うからず!
まず、自分の症状が何によってもたらされているか把握し、その対処法を知りましょう。
そうすれば、うつの悪化する時期にだってあなた本来の輝きを発揮できるはずです!