うつ病と診断されてから間もないころ、毎日のように夕方必ず心臓のあたりが痛みました。
「私、心臓が悪いのかなあ?でも毎日だし、夕方だけだし…。」
その時は、まさか心臓の痛みがうつ病の症状の一つとは思ってもみませんでした。
そこで、今回はうつ病の症状である心臓の痛みとその解消法について紹介します。
目次
うつ病の症状には心臓が痛くなることがある!
心臓が痛くなる病気
心臓が痛くなると心筋梗塞や狭心症など心臓の病気ではないかと心配になりますよね。
しかし、心臓以外でも呼吸器や消化器などの病気も疑われることがあります。
例えば気胸や逆流性食道炎などの病気になると、心臓のあたりが痛むことがあります。
胸痛の感じ方は人によって違います。
神経痛に近い痛み方で、骨がきしむように感じる人もいれば、ドクドクと動機を感じる人もいます。
表現の仕方は人それぞれです。
私の場合は胸に鉛のようなものが乗っている感じで、締め付けられる痛さを覚えました。
主治医に相談したところ、すぐに心電図検査をしてくれました。
結果は異状なし。
このままだと〇ぬんじゃないかと思ったこともあるんですが、心臓の病気ではありませんでした。
しばらく内服治療を続けていると、夕方の胸の痛みは治まりました。
しかし、疲れやストレスがたまるとまた心臓のあたりが痛くなり、
「心臓の病気化も?」
と不安になりました。
時間外で内科の病院に行ったことも2回あります。
その度に心電図をとってもらい“特に異常なし”といわれるだけでした。
このようにうつ病の患者さんで、心臓の痛みがおこり不安に思う方もいるのではないでしょうか。
先にも述べたように心臓の痛みと言っても、心臓系、呼吸系、消化器系と色々な原因がありますので、まずは内科を受診して異常がないか調べてもらう事が大切です。
心臓の痛みはストレスにより交感神経が活発になっているため
内科での異常がない場合は、やはりうつ病の症状と言えるでしょう。
うつ病の方は日常生活で全身の筋肉に力が入り、緊張した状態の事が多いです。
呼吸も浅く酸素が十分に体全身にいきわたっていない状態です。
言い換えれば、交感神経が優位な状態にあると言えます。
人には交感神経と副交感神経があり、交感神経が優位だと体が活動をするモードに入っていますので、全然リラックスできません。
常に体が緊張するため、エネルギーを激しく消耗します。
心臓がバクバクして呼吸も正常に機能しません。
このような状態が原因で心臓に痛みを感じるのです。
うつ病の症状として心臓の痛みを感じることは珍しい事ではありません。
感じ方は人それぞれですが、もし、内科的に異常がなく心臓が痛むならストレスを受けている証拠ですね。
うつ病による心臓の痛みを解消するには交感神経を鎮める!
痛みは交感神経が優位にある状態のためおこることですから、交感神経を鎮めるようにすればよいのです。 つまり、リラックスして体の緊張を和らげることが痛みを抑えることにつながります。
薬物療法を行っている人は主治医としっかり話し合いながら、根気よく治療を継続しましょう。
内服により緊張状態や不安を取り除きます。
抗うつ剤や抗不安薬を内服していれば、徐々に緊張状態や不安も解消されていきます。
私も胸が痛むのはうつの症状だと分かってからは、安定剤を服用したり、横になったりして休むようにしています。
そして、無理をせず休息につとめるようになりました。
その場でできることとして、ゆっくり息を吐きながら首、肩、背中などのストレッチをすることが有効です。
そして、大きく深呼吸をします。
腹式呼吸がおすすめですよ。
お腹を意識しながら、お腹で息を吸い込み履くときにお腹を引っ込めるようにします。
適度な運動は体の緊張をほぐすことができます。
日光を浴びながらの散歩や軽いジョギングもいいですね。
くれぐれもやりすぎには注意してください。
かえって疲労を招き、うつの症状がひどくなる時があります。
また、自律神経のバランスを保つためにできるだけ規則正しい生活を送ることや、自分のリラックスできる時間を持つことが大切ですよ。
まとめ
心臓が痛む場合はまず内科的に異常がないか診察を受けるようにしましょう。
特に異常がなければ、それはうつの症状の一つです。
それは自分の心身がストレスを感じているサインです。
体の力を抜くように教えてくれているのかもしれませんね。
交感神経を鎮めてリラックスできるように、ぜひ参考にしてみてください。