雑談をしている時に「うつ病の人って運転免許もてなくなったんだって~」ということを耳にしたあなた。
今、凄く不安になっていませんか?
運転免許をもっていない場合は、娘さんに運転依頼をすることってかなりありますよね。
その娘さんがうつ病を患っていたとしたら、もう手伝ってもらえないのでしょうか?
それよりも、娘が運転していて大丈夫なのか?と不安になっているかもしれませんね。
そんな不安に対する答えを今回はお贈ります。
目次
うつ病でも運転OK
今回きいた噂話は、ほぼ間違いです。
「うつ病=運転NG」ではありません。
うつ病を患っている人で運転に問題がある人達が「隠して」運転することができなくなるような新しい法律ができたというのが正しい情報です。
ですから、あわてないでくださいね。
現状、娘さんが社会復帰されている場合、運転OKな確率の方が断然高いです。
キーワードは医師の意見
じゃあOKな人とNGな人の違いは何か?と言われたら、医師の判断によります。
医者が患者に「運転しないでくださいね。そんな症状で(もしくは、薬をのんで)運転はしてはいけないです。」といった場合は、運転できません。
これは、昔も今も同じ。今回は、より厳しいルールを法として作ることで「ダメっていわれた人を運転できなくする」ようになったんですね。
新しい法の内容
今回、関係するのは平成26年5月と6月に施行された2つの法にあります。詳しく説明していきましょう。
自転車運転死傷行為処罰法
1つ目は「自動車運転死傷行為処罰法」という法律です。
今回は便宜上、精神疾患に関する部分だけ説明します。
これは、特定の疾患にかかっている状態で以下のどちらかに該当する人が対象です。
・医師から「運転ダメ」と言われている人
・明らかに運転できないような症状がある人
この人たちが、分かっていながら運転をし、死傷事故をおこしたら、より重い罰を下しますよ!という法律なんですね。
この特定疾患というのに、うつ病が含まされているのです。
ちなみに、他の疾患としては以下があります。
・統合失調症
・てんかん
・そううつ病(そう病、うつ病含む)
・無自覚性の低血糖症
など。
改正道路交通法
そして、二つ目の新しい法は「改正道路交通法」と呼ばれるものです。
この法律により、運転免許を新規取得、もしくは更新をしようとする際に、一定の病気を患っているかを確認する質問票を交付できるようになりました。
一定の病気とは、上記の特定疾患とほぼ同じであり「うつ病」も含まれます。
ですので、患っている場合は、正しく申告しなければなりません。
もし、虚偽の申告をした場合は「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」が課されてしまいます。
怖いですよね。嘘つかなければいいんですけどね。
ただ、「申告=免許と取り上げ」ではありません。
申告した後は主治医の診断書を持ってくるよう言われます。
そして、その診断書を元に判断されることになるのです。
なので、「医師がNG」と診断書に書かない限り、運転することができるんですね。
この法律が「うつ病患者は運転免許をとれない&更新できない」と噂される所以です。
ですが、医師がNGと言わない限り大丈夫ですからね。
現に精神疾患を患っていても運転している人は沢山います。
娘が事故に合わないためにできること
とはいうものの、事故というのは健康な人でも起こるものですよね。
ですから、細心の注意を払うためにも、
・疲れた時は積極的に運転を休む
・無駄な運転は避ける
・悪天候や夜間、混雑時の運転は避ける
・同乗者も一緒に注意する
といった心がけをしておいた方がいいでしょう。
家族で意識の共有はしておこう
また、さらに安全対策をとるためにも今回の内容は家族間で共有しておいた方がいいですよね。体調が悪い時は運転に影響が出ると知っておけば、運転する人の体調を気にかけることができます。
それができていれば、未然に事故は防げますからね。
可能ならば複数人が免許をもつ
ただ、うつ病が悪化してしまったとしたら娘さんは運転ができなくなってしまう可能性があります。
ですから、その時を想定して対策をうっていくのが良いでしょう。
対策というのは
・運転免許をもっていない人も運転免許を取得しておく
ということです。
これには、教習所に通うための時間とお金というネックがあります。
ただ、車がなくなり生活ができなくなるというのに比べれば安いものだと思います。
いきなり車がなくなると困ることってかなりありますからね。
そのリスクを回避するためにも、事前に全員が取得しておくと安心です。
必要以上に恐れる必要はない
いかがでしたでしょうか?
免許がなくなる!って言われると恐怖しか感じませんよね。
でも、内容を確認したら、さほど恐れる必要はないとわかったと思います。
日常生活が送れているなら運転できることの方が多いです。 ですから、あまり気にしない方がいいですね。
ただ、事故を起こさないように注意はしてくださいね。
もし不安で不安でしょうがないということでしたら、主治医に相談してみましょう。
答えを出してくれますよ。
医師に聴いた結果「ダメ」と言われたら絶対に運転はしないでくださいね。
あなたの命が危険です。
しかも、誰かを巻き込んでしまったら取り返しがつきませんからね。
そのことは、覚えておきましょう。
そして、もし運転NGになったとしても問題が起きないように、今から準備しておきましょうね。
そうしておけば完璧です!