よく「うつ病の人は嘘を吐く」なんて密かに思っている人も少数ながらいると思います。
それこそ家族であったり、恋人であったり友人であったりと思う人も色々あるでしょう。
では何故「うつ病の人は嘘を吐く」のかという事について少しその謎と付き合っていく方法を紹介したいたいと思います。
うつ病であるから嘘を吐く?その謎のメカニズム
中にはうつ病である身内に嘘を吐かれて疑心暗鬼になるという人もいます。
ですが、それが果たしてうつ病と因果があるのかというと、中々難しい話になってきます。
「嘘を吐く」というのは人間誰にでもある事で、実際嘘を吐く人の特徴というのも存在するのも事実です。嘘を吐く人の性格は大体はこうです。
・自分以外の人を下に見る傾向がある
・現実的ではない話をしたがる
・他人の話を自分の話の様に話しては知ったかぶりをする
とこういった傾向の話し方をする人が大体嘘を吐く人が多いですが、どれも「うつ病だから」と一言で片付けられる訳ではありませんよね。
「嘘を吐く病気」として取り上げられるのはアスペルガー症候群やパーソナリティー障害などの病気があてはまるので、うつ病である人の必ずしも全員が嘘を吐く、という事は一概には言えません。
なら何故嘘を吐くのか?うつ病の症状や心理状態の視点から見てみる
では何故うつ病を患っている人で嘘吐きがいるのか、というと中にはアスペルガー症候群やパーソナリティー障害を持っている可能性もありますが、答えは簡単です。
それは「自分を保たなくては生きていけないから」です。
全ての人がその理由で嘘を吐いている訳ではありませんが、一応根拠はあります。
うつ病を患っている人は憂鬱になったり、気分の浮き沈みが非常に激しく安定しません。
なので、調子の良い時に何かを約束した時、その約束をその時果たして絶対に守れるかという保証がないのです。
私も最初はそれを無意識でやってきた過去がありますが、長年うつ病と付き合ってきて、大体うつ病の事や自分の体調の事を把握出来る様になった時にふと思いました。
自分は不安定で、いつ自〇してしまうかも分からない。でもそれを表に出してしまっては人に嫌われてしまう。だったら嘘を吐いてでもいいから自分を作らなきゃ、と。
流石にそんな事をして自分を守った所で、人が離れないかと言ったら逆です。嘘を吐けば吐く程、人が離れていくのは当然です。
ですが、自分を保つのに精一杯で「自分を保つ為」という生きようとした希望が、嘘を吐くという事で逆に裏目に出たに過ぎないのです。
そんな嘘を吐くうつ病の人とどう付き合っていけばいいのか?
嘘を吐く事を「卑怯だ!」と思う人もいるでしょう。今の私からみても、それは甘えに過ぎず、世間一般には通用しないのは痛い程、身を持って痛感しました。
だからこそ、卑怯だと言う人の気持ちも分かれば、自分を奮い立たせる為だけに嘘を吐いてきた人の気持ちも分かります。
では、そんな嘘を吐く人とどう付き合っていくべきか、どう対処すればいいのか、それを紹介したいと思います。
1.相手の言った事を全て鵜呑みにしない
これは健常者の人と関わる時にも言える事ですが、うつ病を患っている人、特に虚言症の症状が見られる人の言う事は大体4分の1は聞き流して構いません。
ただ、うつ病の人は相手の態度に非常に敏感なので、話を聞いている姿勢を忘れないでください。
2.約束という約束をしない
うつ病の人は常に不安定で良い時に転べば、悪い時に転ぶ時もあります。なので、「○○にいこう」だとか「結婚しよう」などの約束はなるべく避けましょう。
でないと悪い時に転んだ場合、「やっぱり嘘吐き!」と言う元になってしまいます。
3.よく相手の出方を見る
先程、虚言癖がある人の話をしましたが、虚言癖のある人は付き合っていれば付き合っている程、「この人は嘘を吐いているな」と分かってきます。
特に友人、家族、恋人の人も常に相手の出方や言動に対して目を配ってみて下さい。
すると自然と「この人はこう言う時にこんな手に出るぞ」と分かってくるはずです。
いかがだったでしょうか?
私の経験談を元に対処法なども紹介しましたが、全てがうつ病を患っている人全員に通用する訳ではありません。
もしかしたら一緒に付き合っていて「疲れるな」とか最悪「縁を切りたい」と思う方もいると思います。
ですが人間とは相手が誰であろうと、色んな人と関わっていく事で生きていく生き物です。
その時に色んな知識だけでなく、常識や他の人の意見だけでなく、「ああ、こういう人もいるんだな」という人付き合いや人を見る目も鍛えられていきます。
であれば、うつ病で嘘を吐く人がいたって「ああ、こういう人もいるんだな」と飲み込んで、そこまで深く考えず、気楽に付き合ってみてみるのもどうでしょうか?
人間全てを受け止めてしまうと疲れてしまいます。だからこそ自分自身でラインを見極めて行くことは健常者でもなんらかの精神疾患を患っている方でも言える話だと思います。