うつ病を患った方ならば、自傷行為やそれに似た擬似的行為として喫煙やアルコールに走る人はいるのではないでしょうか?
かくいう私も自傷行為こそ克服しましたが、二十歳を超えてから喫煙をし始め、毎回毎回煙草の本数で悩んでいます。
中でもアルコール依存からパニック障害に陥る人も少なくないと思います。
なので今回はアルコール依存と共にそこから来るパニック障害についての対処法を紹介したいと思います。
目次
まずパニック障害の主な症状とその原因とは?
そもそもパニック障害とはパニック発作と言われる症状を起こす病気です。
主にこんな症状があてはまります。
・心臓、呼吸器の障害で息苦しくなったり動悸を起こす。
・胸の不快感、吐き気。
・発汗、からだの一部が痺れる様に痛い、震え、寒気や熱っぽい感じ。
・めまいや今何が起こっているか分からない
・不安感によって「今〇んでしまうかもしれない」と思う。
パニック障害を起こしやすいのは密室などでの空間が多く、過労や睡眠不足、精神緊張、そしてカフェイン、アルコール、ニコチンの摂取、女性ならば生理中などに起こりやすい原因です。
やはり原因の中にカフェインやアルコール、ニコチンの摂取は含まれていますね。
ではアルコールの摂取をやめればパニック障害は起こらない?
パニック障害を起こらないようにするには、起こしやすい原因となる「アルコールを止めればどうにかなるんじゃないか?」と思う方もいると思いますが、これは非常に難しいですね。
私もある精神疾患患者の意見会に出席した事がありますが、うつ病の大体の人は、鬱々とした症状や不安感から抜け出す為に喫煙やアルコールの摂取をしているので、こればかりは個人の問題とも言えます。
そしてパニック障害の起こりやすい生活シーンは密室にいたり、車の運転中に起こるので、どれかを控えても生活に支障は出ます。
なので、パニック障害を起こさない為にはという正解は未だ精神医学にはありませんし、対処法も個人差が出やすいのが難点です。
パニック症状を起こした時の正しい対処の仕方とは?
パニック障害を抑えるのには、「パニック症状を起こして倒れたらどうしよう……」だとか「助けてもらえない」という密室ならではの状況を示しているので、まずパニック症状を起こしたら広い場所に出ましょう。
そしてここで覚えておいて欲しいのが「パニック症状を起こしても死なない」という事です。
確かに動悸や吐き気やめまいに襲われたら正常な判断は出来なくなります。
という事があるからこそ不安に押しつぶされてアルコールなどに依存するのであれば、常にこの言葉を意識して下さい。
また中には精神科で出された薬をお酒で飲んでしまう人もいますが、それだけは絶対にしてはいけません。
何故なら余計に副作用も含む薬の効果が増してしまうので、最悪意識障害などを起こし、アルコール中毒も起こしやすくなります。
もし1日のお酒の摂取量が多かったり、アルコール依存になった場合は必ず担当医に報告して下さい。
薬の相性もそうですが、後々肝機能が低下して、命の危険にも繋がります。
上手くパニック障害と付き合っていく方法とは?
対処法が分かったとしても、実行するのはとても勇気と気力がいります。
私も自傷行為をしていた時は、そこから抜け出すのに何年もの月日を費やしましたし、またいつ自傷行為をするか不安で仕方ありません。
また「じゃあやめるぞ!」と決めても、またうつ病特有の不安感に襲われてアルコールなどに手を出しかねません。
なので無理に断ち切る事だけはやめる事をおすすめします。
例えいくつ年月が経ったとしても「完璧に出来ない事」なんてありません。
決して解けない数式もありませんし、病気も悪化する時もありますが、ずっと悪いと決まった訳ではありません。
私が本で読んだ言葉でかの有名な文豪である太宰治が言った言葉で気に入っている言葉があります。
生きている事。ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業か、という言葉です。
かの太宰治も〇〇未遂を何度も繰り返しながらも38年もの人生を全うしました。
私も不安で押しつぶされそうになった時はこの言葉を思い出して、決して良いとは言えませんが今を生きています。
だからたった少しと言う事と、「完璧に出来ない事」はないと言う事を覚えておいて頂けると幸いです。